福岡がん総合クリニック

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個別化精密がん治療 ≪ Personalized Precision Cancer Therapy ≫

≪ネオ抗原ペプチド刺激樹状細胞ワクチン≫ 最新の免疫細胞療法
  1. ネオ抗原は、主にがん細胞の遺伝子変異の結果がん細胞のみに発現するがん特異抗原です。そのネオ抗原を危険な異物と認識して、その異物を発現させている癌細胞を攻撃して排除してくれるのがCTLと呼ばれるTリンパ球と、それを増強するヘルパーTリンパ球です。これらは元々体内に存在しているのですが、そのままでは数も少なく、がん細胞に対する攻撃力を十分に発揮することができません。では、このCTLとヘルパーTリンパ球の効果を最大限に引き上げるためにはどうすればいいのか。
    効果的な方法があります。欧米で多くの臨床試験が開始され安全性と有効性が報告されているネオ抗原樹状細胞ワクチン療法です。
  2. 以下に手順を説明します。
    ①手術で採取または生検で得られる新鮮腫瘍組織もしくは腫瘍のホルマリン固定材料の遺伝子解析を行い、ネオ抗原を同定し、②遺伝子解析で分かった情報をもとにネオ抗原ペプチド(短いたんぱく質断片)を合成し、③成分採血で免疫細胞を一括採取し、④成分採血で採取された単球由来の樹状細胞を培養し、ネオ抗原ペプチドをこれに加え樹状細胞ワクチンとして患者さんのリンパ節内に超音波ガイド下で投与する。
  3. 費用は、2の手順の内①、②、③の準備段階までに掛る費用と④ワクチン療法の6回と治療後の免疫学的効果判定(エリスポット検査)を含めて総額およそ200~230万円です。
    尚、6回のワクチン療法で、材料のネオ抗原ペプチドや成分採血で採取保存した白血球を使い切ることはなく、残りの材料は当院で2年間は凍結保存しますので、採血無しで10回ほどの追加的ワクチン療法やワクチン後特異的リンパ球療法を継続することも可能です。
    (継続の場合の1回毎の治療費¥165,000)

当院では、この最新のワクチン療法についての英文医学論文を4本、樹状細胞ワクチンのリンパ節内投与法の総説をCancersという英文医学論文に総説として発表しています(論文業績参照)。


トピックス:再発予防の重要性

当院では、2015年2月に九州厚生局長に認定を受けた「福岡がん総合クリニック再生医療等委員会」において、定期的に、当院が提供する悪性腫瘍に対する免疫細胞療法の安全性と科学的妥当性についての審査を受けております。

これまで当該委員会に対して12回の定期報告会を実施してきた中で、施行症例中、再発予防の例では、全例において再発を抑止できているということが直近の報告会(2022年3月8日)において評価を得ました。再発や再再発など難治性の症例においては、完全治癒や長期にわたる部分縮小の例もありながら、がん治療において重要なのはやはり、再発を抑えることであり、当クリニックの免疫細胞療法は、その点においても患者さん方のお役に立てるものと考えます。


当院で行っている主な診療内容


福岡がん総合クリニックから皆様へ

当院院長 森崎 隆が2021年の4月より九州大学臨床・腫瘍外科学(第一外科)の非常勤講師として「cancer immunogenomics:がん免疫・遺伝学分野」を担当しています。
第43回 癌免疫外科研究会のご報告

当院院長 森崎 隆が教育講演を行いました。

  • 日時:2022年5月26日(木)
  • 場所:京都ガーデンパレス
  • 座長:山岸久一
  • 演者:森崎 隆
  • 演題:Intranodal neoantigen peptide-plus DC Vaccine Therapy
     ―その効果メカニズムと今後の展望―
  • 共催:NPO法人「日本の消化器外科医を育成する会」

当院の森崎晋史がシンポジストとして発表を行いました。

  • 日時:2022年5月27日(金)
  • 場所:京都ガーデンパレス
  • 演者:森崎晋史
  • テーマ:precision medicineとしての癌免疫療法―シンポジウムー
  • 演題:樹状細胞由来エクソソームから見た抗原提示能およびネオアンチゲン特異的免疫反応誘導の検討
当院から、がん免疫とがん免疫療法の分野で英語論文がpublishされました
 この論文は、当院で行っているネオアンチゲン樹状細胞ワクチンのリンパ節内投与についての総説です。
Lymph Nodes as Anti-Tumor Immunotherapeutic Tools: Intranodal-Tumor-Specific Antigen-Pulsed Dendritic Cell Vaccine Immunotherapy
by Takashi Morisaki, Takafumi Morisaki, Makoto Kubo, Shinji Morisaki, Yusuke Nakamura and Hideya Onishi
Cancers 2022, 14(10), 2438; https://doi.org/10.3390/cancers14102438 - 15 May 2022
ネオ抗原樹状細胞ワクチン療法の臨床英語論文報告第2弾を発表
 2020年7月に発表した卵巣がんでのネオ抗原樹状細胞ワクチンの症例報告の英語論文に続き、この度2021年7月、17の症例についてネオ抗原樹状細胞ワクチンの英語論文を発表しました。
 これらの英文論文は、我が国では初のネオアンチゲン樹状細胞ワクチン療法に関する臨床報告であり、詳細な免疫学的解析を行っています。この論文のなかでは 1例の腎がん両肺転移での完全奏効例(CR)を示しています。
「Efficacy of intranodal neoantigen peptide-pulsed dendritic cell vaccine monotherapy in patients with advanced solid tumor: a retrospective analysis AntiCancer Research 41:4101-4115, 2021」

 ネオ抗原とは、がん細胞の遺伝子変異が積み重なった結果、がん細胞に出現する蛋白質の断片(ペプチド)のことで、CTLという特殊なTリンパ球が、それを攻撃対象として認識する可能性の高い、患者さん毎に違うオリジナルで正真正銘のがん特異抗原です。このネオ抗原はこれからのがんワクチン療法の柱として注目されており、その臨床応用が世界で始まっています。また、ネオ抗原遺伝子検査で得られる結果から、派生的に遺伝子変異に基づく効果的な薬剤選択もできます。
 以下にネオ抗原樹状細胞ワクチンの治療開始までの流れを簡単に説明します。

  1. 遺伝子解析とペプチド合成
    ネオ抗原遺伝子解析の試料は、患者さんの腫瘍(手術や生検から採取した新鮮腫瘍、またはホルマリン固定腫瘍標本)で、遺伝子解析は、当院の共同研究機関である神奈川県川崎市のCPM社(CANCER PRECISION MEDICINE)に委託します。納品された解析結果を基に、院長が標的として最も効果の期待できそうながんの特異抗原ペプチド(ネオ抗原ペプチド)を選択し、同社にペプチド合成を依頼します。
  2. 細胞培養
    当院の細胞培養施設で、患者さんから採取した単球を樹状細胞に加工し、合成されたネオ抗原ペプチドを加え、樹状細胞ワクチンとして仕上げ、患者さんのリンパ節に直接投与します。当該治療は再生医療等安全確保法における第三種再生医療の枠組みの中で提供しております。
 今回発表した論文は、ネオ抗原ワクチン療法の医学英語論文としては、昨年当院から日本初発として発表したものに続き日本発第二弾となるものです。この論文で報告している17の症例は全て本治療単独での報告で、免疫学的な詳細な解析も行っています。
 長期間、がんの縮小が継続されている例も紹介しており、従来の樹状細胞ワクチン療法と同様、安全性の高い免疫療法です。
 現在、当院では、更に研究を重ね、このネオ抗原樹状細胞ワクチンを免疫抑制の少ない分子標的薬と組み合わせて最新のがん医療を行っています。
日本バイオセラピィ学会学術集会総会にて発表を行いました
【第34回日本バイオセラピィ学会学術集会総会】
2021年12月16日(木)〜17日(金) 於:ホテルアバローム紀の国(和歌山市)
演者:森崎晋史
演題:ネオアンチゲンペプチドパルス樹状細胞由来エクソソームによるネオアンチゲン特異的免疫反応誘導の可能性
当院より免疫療法の最新英語論文が発表されました
 耳下腺導管癌、術後重粒子線治療後の両肺とリンパ節転移の症例で、自己癌たんぱくで刺激した樹状細胞ワクチン後に数回の少量オプジーボ投与で完全治癒した例。がんが消失し6年経過し、その効果の背景にネオ抗原反応性Tリンパ球の存在を示した論文です。
「neoantigen-specific T cells to a durable complete response after tumor-pulsed dendritic cell vaccine plus nivolumab therapy in a patient with metastatic salivary duct carcinoma」
IMMUNOLOGICAL INVESTIGATIONS
https://doi.org/10.1080/088202139.2021.1973491 Published online: 05 Sep 2021
Shu Ichimiya,Takashi Morisaki et al.
ネオアンチゲンワクチン療法のシンポジウムを開催しました
2020年12月5日、第24回バイオ治療法研究会学術集会(於 福岡大学医学部)において、下記のシンポジウムが開催され、当院院長がネオアンチゲンワクチン療法の実際についての講演を行いました。
シンポジウムはオンラインのWEB開催で行われ、まず、世界的ながん遺伝子研究者で、ノーベル生理・医学賞候補にもノミネートされた中村祐輔先生がネオアンチゲンワクチン療法開発に至る25年の歩みを述べられました。続いて、中村先生の下でネオアンチゲン解析・研究の第一線で仕事をされている清谷一馬先生(がん研究会がんプレシジョン医療研究センター)がネオアンチゲン解析法の実際と今後の展望を述べられました。
最後に、当院院長の森崎よりネオアンチゲンペプチド樹状細胞の超音波ガイド下リンパ節内注入療法の実際の治療現場からの報告として、本治療単独で転移がんが縮小・完全消失した症例と免疫学的解析について提示いたしました。
当院から「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の効果を報告した英文医学論文を発表しました
2020年7月に英文医学論文として出版された、「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の効果を示す報告で、詳細な科学的・免疫学的解析を行った我が国で最初の論文です。
「Intranodal Administration of Neoantigen Peptide-loaded Dendritic Cell Vaccine Elicits Epitope-specific T Cell Responses and Clinical Effects in a Patient with Chemorefractory Ovarian Cancer with Malignant Ascites」
Takashi Morisaki et al.
Immunol Invest. 2020 Jul 13;1-18 doi: 10.1080/08820139.2020.1778721.
NHKBSプレミアムで当院の「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」が紹介されました
初回放送は2018年12月8日21:00~23:30、スーパープレミアム「医師の闘病から読み解くーがんを生きる新常識2」の中で紹介され、その後幾度か再放送されています。
当院の「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」の症例が中村祐輔先生の著書で紹介されました
当院での「ネオ抗原樹状細胞ワクチン」による腎細胞がんの両肺転移の完全消失例が中村祐輔先生(がん遺伝子研究で世界的に著名な学者)の著書「がん消滅」(講談社+α新書)で紹介されました。
2022/08/31 治療例について
2022年8月までの分布図を更新しました。
2022/07/30 治療例について
2022年7月までの分布図を更新しました。
2022/06/29 治療例について
2022年6月までの分布図を更新しました。
2022/5/31 治療例について
2022年5月までの分布図を更新しました。

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