がん治療update

05がんワクチン、この古くて新しい癌治療法の再発予防効果
Takashi Morisaki:2004.09

(※記事内の情報は執筆当時の内容のため現在とは異なる場合がございます。)

がんのワクチン療法といえば、日本では丸山ワクチンが以前から有名でした。丸山ワクチンに限らず、がんワクチンと言われるものは以前から世界中にあったわけですが、この10年で癌に特異的に効くがんワクチンの研究、開発が急速に進んできました。

例えば、悪性黒色腫(ホクロのがん)、腎臓癌、大腸癌などでは、自分の癌細胞そのものを壊したものを皮内注射することにより、癌の再発予防に効果があることが分かってきました。

また、樹状細胞とよばれる自分の免疫細胞に、自分の癌細胞それ自体を壊したものや、 癌細胞の持つ異常な蛋白質(ペプチド)や核酸を食べさせることにより樹状細胞ワクチンというものを作成して行う樹状細胞ワクチン療法が今始まっており、がん治療において効果が示されつつあります。

また、癌の抗原になるものをウイルスやバクテリアに発現させてがんワクチンとして用いる試みも始まっています。治療効果においては、がんワクチンのみを用いた場合ではまだ少ないといわれていますが、癌の再発予防には期待されているところです。

がんワクチンは他の免疫療法、例えば活性化Tリンパ球や活性化NK細胞との併用や分子標的薬剤といわれる新しい抗癌剤との併用により、難治性がんの治療に一役かうであろうと期待されます。

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