がん治療update

12アヴァスチンの効果
Takashi Morisaki:2006.04

(※記事内の情報は執筆当時の内容のため現在とは異なる場合がございます。)

樹状細胞ワクチンは、現在では世界中の大学病院や国立臨床研究機関が、 研究医療や高度先進アヴァスチンはVEGF(Vascular endothelial cell growth factor) に対する抗体医薬品である。現在欧米では標準的治療が無効となった大腸癌に対して 抗癌剤との併用にて臨床応用されており、日本でも臨床試験の最終段階である。

アヴァスチンは大腸癌のみならず肺癌や胃癌、乳癌など 他の固形癌でも抗癌剤との併用効果が欧米では報告されている。 この薬剤は癌の増殖に必要な新生血管の形成を阻止するのみならず、 免疫改善にも関与すると考えられる。

癌細胞から産生されるVEGFはTリンパ球の機能や樹状細胞の機能を抑制することにより 免疫低下に関与しているため、この因子を阻害することは結果的には癌に対する免疫改善 にもつながるだろうと期待できるのである。
因みに、当院で現在までに癌統合医療のひとつとしてアヴァスチンを用いた患者さんは 7名で、全例において腫瘍マーカーの低下や腫瘍の縮小〜3ヶ月以上の不変状態を維持できている。 ただし、この薬剤を使用するには、起こりうる有害事象を全て把握した上での適切な使用が不可欠である。

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