院長コラム

(※記事内の情報は執筆当時の内容のため現在とは異なる場合がございます。)

06肥満、脂肪過剰摂取とがんの進行
2004.9

大型台風が各地で大きな爪跡を残して行ったようですが、その台風一過のここ福岡は風がすっかり変わり秋の気配を漂わせています。
さて今月は肥満や脂肪の取りすぎと癌との関わりについてお話したいと思います。

以前より、脂肪の過剰摂取による癌の進行への影響については、疫学的にも大腸癌・乳癌・卵巣癌等で明らかにされてきました。
また、肥満が発がんやがんの進行を促進する可能性についても取りざたされていましたが最近、そのメカニズムがやっと明らかにされてきました。

脂肪の過剰摂取や肥満がおこると、血中のインスリンやインスリン様増殖因子といった物質が増加し、それが癌細胞の元になる異常な細胞や癌細胞そのものにも働き、その細胞分裂を促進したり、細胞が死ぬのを抑制したりする作用がわかってきたのです。

もちろん、植物や魚の不飽和脂肪酸などのように、体に必要でかつ癌にも抑制的に働く脂肪もあるので一概には言えませんが、いずれにせよ脂肪の過剰摂取・肥満による脂肪の増加はがんの進行を促進することが分子生物学的に明らかになってきた以上、生活習慣を早急に改善しないと、これは自分自身にも言って聞かせている今日この頃であります。

ちなみに、私のBMI(体脂肪率)は30以上でグレード2の肥満でした、残念!

このページの先頭へ