院長コラム

(※記事内の情報は執筆当時の内容のため現在とは異なる場合がございます。)

03がんと健康食品
2004.6

健康食品、サプリメントに関する情報があふれている今日このごろですが、がんの予防や治療という宣伝文句をうたっている健康食品のほとんどは医学的根拠が不足しています。免疫力とそのバランスががんの発生や予防において重要(本質ではなく)なのは医学的にも証明されているのですが、ただ漫然とNK細胞活性などの免疫力をあげることが、がんの予防や治療に有効かどうかはヒトでは全く明らかではないのです。

免疫細胞やその産生するサイトカインという物質をがんの治療に応用できるということに対する異論は少なくなっていますが、たんにサプリメントによる免疫力アップというだけでは、進行再発がんの治療手段としては力及びません。
むしろ、野菜、果物、海藻、ハーブ類など、免疫力のみでなくその他の抗癌作用も最近明らかになってきている毎日の食材をしっかりバランスよくとった方が標準的治療との併用効果もよいと考えられます。

健康食品としてとりすぎることの有害作用が明らかになってきている現在、ふだんの食生活がますます重要なものとなってきています。

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