院長コラム

(※記事内の情報は執筆当時の内容のため現在とは異なる場合がございます。)

02自己細胞保存について
2004.5

診療案内の中でも強調していることですが自己がん特異的免疫療法に必要なものは
 1)状態のよい時の自分の免疫細胞(リンパ球、単球、NK細胞)
 2)自分自身の癌細胞 …です。

1)はアフェレーシスを行うことで、一度に大量の免疫細胞を凍結保存でき(-80℃で約5年、液体窒素中では数十年)、抗がん剤等であまりにも免疫細胞が少なくなっていない限り採るチャンスは何回もありますが、2)は手術の時の自分のがん組織を凍結保存しておくことが最も確実で、チャンスは一回だけです。あとは再発時に生検するしかありませんが、十分な量のがん細胞を得ることが難しくなります。

また手術でとったがん組織は、とった後は病院のもの、それも最終的には医療廃棄物になってしまいます。手術の前に、主治医の先生にお願いしてがん組織の一部を凍結保存するシステムが必要です。これは、特に再発しやすい進行がんの時に重要です。再発した場合の保険みたいなものです。

今のところ樹状細胞ワクチンは、手術や抗がん剤、放射線治療といったいわゆる標準治療といわれる治療ができなくなったときの最終手段のひとつとして用いられるのが現状ですが再発予防としても効果があると考えられており、現在世界中での臨床研究が始まっています。

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