その他

当院で行うその他の免疫細胞療法

1)樹状細胞+CAK細胞+OK-432(ピシバニール)の腫瘍内局注療法

表在転移リンパ節などに、治療と全身の免疫誘導目的を兼ねて、樹状細胞(未熟)と活性化したNK細胞+Tリンパ球に、樹状細胞の成熟化因子としてのOK-432を加えて、超音波ガイド下に直接注入する方法です。内視鏡下に胃腫瘍などに注入する場合もあります。

2)樹状細胞+CAK細胞+OK-432(ピシバニール)のがん腹水中への投与療法

胃がんなどで腹水が貯留した場合の治療法です。
腹水中の癌細胞の存在を確認した上で、1)と同じく樹状細胞と活性化NK+T細胞、OK-432を腹水に直接入れる方法です。細いチューブを留置して行います。

3)腫瘍浸潤リンパ球(TIL)療法:腫瘍組織からリンパ球を取り出し増殖培養する方法

免疫細胞療法の世界的権威である米国NIH(NCI)のSteven Rosenberg教授のグループがよく報告している方法です。悪性黒色腫(メラノーマ)や腎癌で、手術で採取した腫瘍組織に含まれるリンパ球を分離し、インターロイキン2で刺激培養します。

腫瘍組織には癌抗原を認識して攻撃できるCD8Tリンパ球がいるはずだとの推測に基づく方法です。実際、手術してみて再発が少なかった患者群では、腫瘍浸潤リンパ球とくにCD8Tリンパ球が多かったという報告をした英文論文が多数あります。

しかしながら培養が難しく、当院の経験では半数の症例でしかリンパ球が増えません。おそらくRosenbergのところでもすべての症例でうまくいくわけではないと思われます。加えて、腫瘍組織の中には制御性Tリンパ球や免疫抑制マクロファージという腫瘍免疫を抑える細胞も多数含まれていますので、これらの細胞を除去することでさらに腫瘍浸潤リンパ球療法の効果も高まる可能性があります。

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